子どもと育つ|胸をはって子育てしたいからママは自分を磨きます☆

育児の悩みは尽きないけれど、前向きに!変化の激しいこれからの時代を生き抜ける子に育てるためにママも進化しないとヤバいと思う。

働くママと専業ママ、子どものためにどっちがいいの?

挑発的なタイトルでごめんなさい。



共働きの経済的なメリットがメディアなどでも強調されている時代でありながら「3歳までは母親の手で育てるべき」という「3歳児神話」も根強く残っている今の時代、どっちを選んでも多かれ少なかれ、モヤモヤしますよね?

 

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だから、こんな風に問いかけられたら、よっぽど自分の選んだ道が腹に落ちている人でない限りドキッとするのでは、ないでしょうか??

 

 

妊娠中、図書館の育児書コーナーでこの本を目にした時のワタシもまさに、そんな気持ちでした。

 

 

当時はパート主婦だったので「働くママの方がイイ」って書いてあったら、どうしよう!?

 

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もう正社員でのキャリアは手放しちゃったから再就職のハードルはカンタンじゃない。

 

じゃあ「専業主婦の方がイイ」って書いてあったら、ホッとする??

 

いやいや家事も得意じゃないし、子供も成長するにつれて自分の世界を広げてくのに「子供が家を出るまでは、育児と家事に専念すべし!」って言われたら、窮屈で結構しんどいな。

 

 

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結婚して、生活拠点を移したら職場があまりに遠くなっちゃうから退職したけれど、「専業主婦志向」ってわけじゃない。働くことは続けたかったけど、結婚前の職場はちょっとムリ。

 

だからといって転職は「子どもが欲しい新婚さんで1年もしないで産休の可能性大」なんて面接で、きっと不利だよね?嘘ついて採用されてもトラブルの火種だし……



そんな消極的な選択で「とりあえず専業主婦」だった私には、読むのが恐いけど、読まずにはいられなかったのがこの本です。



たとえ、私の現状に「NO」を突き付けられたとしても、「母親の生き方が子供に与える影響」というメッチャ気になる事柄について、漠然と不安を抱いているよりは、データとかを直視して、本当はどうすべきかを考えたい!!


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して、私がもしフルタイムで働いていたとしても、きっと逆の視点で同じ気持ちになったはず…



どんなに仕事が楽しくても、仕事を続けることで経済的なメリットが大きくても、「子どもとあんまり一緒にいられない」「寂しい思いをさせてしまうかも」、「そのことがどんな影響を与えるんだろう?」はきっと頭をよぎるはず。

 

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そんな不安を自分の胸の奥にしまって、見て見ぬフリをするよりは、それが「杞憂」か「現実」かデータや前例を直視したい。

 

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「子どものためには専業主婦」って書いてあったからって、すぐに仕事を辞められるかどうかは別としても……



タイトル(と帯?)だけで、こんなにもザワザワさせられた、『働くママ専業ママ子どものためにどっちがいいの?』ですが実際に手に取ってみると、拍子抜けするくらい、穏やかで「自分で決めさせてくれる本」でした。

 

 

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ここからは、この本の魅力について少し触れていきたいと思います。

 

(ちなみに妊娠中に手に取ってからスッカリ気に入って産後も何度も読み返しています)



私はこの本を通して「経済的な豊かさやママの達成感」と「子どもと過ごす時間」を天秤にかけるのではなく、母子双方の気持ちを1番に考える視点を学びました。というのも、心理学や社会学の視点から、子育て支援に20年以上携わってきた著者は、「現代のママの心理」を本当によく分かっています。

 

 

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“この世代の女性はこういう教育を受けて育ってきて、こういう環境に置かれているから、こういう風に感じて、こんな行動を選択しがち”みたいな分析が非常に的確なので、「そうそう、まさに私、こんな風に思ってた!」と頷きながら読み進められます。

 

そして、育児不安からくるイライラなどのネガティブな感情に対しても、その背景がわかることで「わたし、こんな風に思っても大丈夫なんだ」と自分を許すことができました。



そして、同じように「現代の子ども達が置かれている環境」とか「実験や調査で分かった子供の心理的な発達に本当に必要な事」なども丁寧に解説されているので、実は的外れだった「子どものため」から解放されて、本当にしてあげるべきことが明確になりました。



そうやって、母子にとって本当に大事なことを整理した上でこんなチェック項目を投げかけられるので、「ママ自身の適性がワーママなのか専業主婦なのか」を「3才児神話」を抜きにして見つめなおすことができるのです。



【働くママを選んだ方がいいのはこんな人】

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□仕事が好き

□子どもが苦手

□ママ友が周りにいない

□おしゃべり、人付き合いが苦手

□夫が非協力的、仲が悪い

□良い母親モデルがいなかった

【専業ママを選んだ方がいいのはこんな人】

 

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□子どもが好き

□夫が協力的

□ママ友がいる

□人付き合いが得意

□家事が苦にならない

□良い母親のモデルがいる



この本は「働くママ?専業主婦?」論争に対しては中立的な立場を取っていますが「本当は働きたいのに、子どもの為に家にいなきゃ!」と思い込んでいる人に「必ずしも、そうじゃないんだよ」と伝える色が濃い本なので、【専業ママ】にたくさんチェックがつくけれど、仕事をしている人も、それが苦でないのなら問題ありません。

 

そして「夫が協力的」について、「これって逆なんじゃない?」って思いませんでしたか?

 

一般的には、仕事も家事も全部じゃ大変だから、共働きには家事の分担が必須と言われていますよね。

 

これは「お母さんが1人で育児の不安を抱え込むのが1番子どもにとって良くないから、家族の協力が得られない人ほど、働いて保育園に預けたり人の手を借りられる環境を作った方がいい」という意味だそうです。

 

この発想に非常に共感した私は、一時保育を堂々と使うために、産後4ヵ月でパートに復帰したと言っても過言ではありません。

 

知らない土地で夫は激務。子どもは好き嫌いというよりも「初めて抱いた赤ちゃんが我が子」だから未知の存在。家事は苦手で仕事が好き。実家の母は面倒見がよくて、いつも私の味方だったけど「勉強しなさい!」ばっかりで、まったく同じように自分の子供に接したいかというと…??

 

こんな感じの私の場合、どう考えても働くママが良さそう、というか、家族以外の力も借りながら子育てした方が良さそうだなと思いました。

 

実際、一時保育に通い始めて、今月で2年になる息子は、私が1人で育てていたら、まだできなかっただろうなーという事がたくさんあります。

 

食事のルールやマナーなども、親が言い聞かせても、どこ吹く風だけど、同年代のお友達がやっていると自分もやってみたくなる!

 

粘土遊びやクレヨンでのお絵描き。パッケージの「対象年齢:3才以上」を私は律儀に信じ込んでいたけれど、1才台でも本当はできるし、どんどんやった方が発達にもプラスになるみたい!

 

分からないことだらけで慎重になりがちな第1子の育児だし、経験豊富な先生達の元で小さな頃から集団生活を送ったことが、息子の成長を加速させたのは間違いないと断言できます。

 

そして、そういう成長を実感できることが、母である私にとっても心の拠り所でした。



子どもを「預ける」ことのメリットは本当に大きかったと思います。



「仕事」については、絶対に必要だったかというと、正直「?」で、子どもは一緒にいる時間ずっと「ママ見てー!」「ママこっちー(来て)!」なので、預けている間に家事を終わらせて、一緒の時間は、子どもを優先するスタイルの方がしっくり来たかもしれないです。



「預けて働く」を選んだのは、現実的なお金の問題と「本来は私の役割である子育てを、ちょっと1人で全部はうまくできそうにないから経験のある人に助けて欲しい」で預けるのに、そこに旦那さんが働いたお金を使うのは申し訳ない…という意識が大きかったです。



もし、独身時代の貯金が潤沢にあって、幼稚園に入るまで週2~3回午前中だけ預けても、まだ手元にお金が残る状況だったら、違った選択をしていたかもしれません。

 

(私の住んでる市では一時間300円の一時預かり制度があるので30~40万円で、それが実現可能でした)

 

とはいえ、私の場合は結婚直後に「すぐ妊娠しても産後すぐでも働かせてくれる職場」を探していたので「交代を見つけやすい、誰がやっても結果は同じ単純作業」であることが仕事選びの条件でした。



となると「保育代くらいは稼げるし、働いてるって子どもを預ける理由ができる」以外のモチベーションを見出せなかったのですが、もっと自分の適性を活かせる仕事に就いていれば、違った感じ方をしていた気がします。




なんだか、徒然な感じになってきてしまいましたが、「共働きでも専業主婦でも、全然モヤモヤしない時代」いつか到来して欲しいなと思います!

 

ママが満たされていれば満たされている程、子どもに対する愛情が溢れて、自然と理想的な子育てができるのを身を持って感じているからです。

 

そして、この問題に関しては、制度などのハード面、社会で共有している固定概念などのソフト面、両方に課題がありますが、私が特にソフト面が気になっています。

 

親世代の発言などから昔ながらの「3歳児神話」の名残もまだまだ感じる反面、Yahoo!ニュースみたいな大きなメディアは「税金を収めてない」とか「失業や離婚のリスクに対して無防備だ」とか「生涯で1億円以上損してる」みたいな殺伐とした論調で共働きを推奨している印象…

 

こんなんじゃ、「共働きか専業主婦かでモヤモヤしない」なんて無理( ;∀;)

 

未来を担う子どもを育てるミッションの重要性がもっと認識されて、それでいて「母親がすべてを背負うべきじゃない」って意識も定着したらいいなと思ったので、その一助となれたらと、今回の記事を書きました。



『働くママ専業ママ子どものためにどっちがいいの?』ぜひ読んでみてください。

働くママ専業ママ子どものためにどっちがいいの?