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母乳の質をよくする/悪くする食べ物は嘘?【続編】情報の真偽に迷ったら?

今回のテーマは、「“正しさ”とあなたの“判断軸”」!!

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先日アップした、この記事。


助産師さんによく言われる「母乳の質をよくするのは根菜中心の和食」に医学的な根拠はないとドクターが指摘がしてるけど、

こういう食い違いが起こるのはなぜなんだろう?どちらを信じたらいいのか不安なお母さんは、どうしたらいいんだろう?

という事を私の推測も含めて、いろんな角度から検証しています。



こんにちは 読者さんの「ママだからワタシ、アップデート」を応援する主婦ブロガー。このふじ みのりです。この記事を書き上げた時に私は思いました!


「こういう記事を、自分で取材もしたりして、もっと正確に書きたい!」

「もっとたくさんの人に読んでもらって影響力を持ちたい!」


その先に目指すのは、

困っている人もいるであろう科学的に証明されていないのに広まっている育児情報を訂正しつつ、

その情報を発信している人や集団に対して明らかに悪意があったり私利私欲を追求しているのでなければ批判はせず、

学問の分野を超えて建設的な議論ができる土壌を作ることが出来たらどんなに素敵だろうと思いました



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とはいえ、このスタンスでブログを書くことについては、正直めちゃくちゃ不安があって、1記事1記事めっちゃ葛藤しながら書いています。

不安の要素は「難しさ」

・理想は高く掲げたけれど、とても難しいことなのではないか?
・大学院とかで研究としてかなりの時間をかけてやるレベルのことなのでは?
・主婦が家事・育児の合間にやろうとして、できることなのか?
・専門家でも意見が分かれていることに対してコメントするのに値する判断力を私は持っているのだろうか?
・意図せずに間違った情報を拡散させてしまうこともあるかもしれない……


でも、何が「正しい」のかは、その時々の関係性や文脈で変わってくるから、あまり深刻に考えず、怒られたらやめるくらいのつもりで、正直に思ったことを書いてみようと思います。



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情報の真偽に迷ったら、あなたの「軸」に立ち返って!


ちょっと話が急展開してる感があるので、どういう事なのか、順番に説明していきます(^-^ゞ


何度も私が騒いでいる「助産師さんとドクターで言ってることが違うのは、なぜ!?」


大前提としてドクターはドクターの立場で「正しいこと」を、助産師さんは助産師さんの立場で「正しいこと」を言っているのです。

「え!?母親が食べた物は消化器官で分解されて血液になってから母乳に作り変えられるって科学的に証明されてるのなら、それが“本当”で“正しい”んじゃないの!?」と思いますよね。



でも、「事実」とか「正解」とはちがう、「思いやり」や「善意」といった「正しさ」もあるし、人それぞれの「職業上の立場的な正しさ」なども持っています。


例えば、ドクターにとって「医学的な根拠」というのは「職業上の立場的な正しさ」として重要ですよね?


お母さんの食べた物で母乳の成分が変わらないことが科学的に証明されている以上、お母さんのストレスになるような食事制限に対しては「NO!」


ストレスがいかに身体に悪影響を及ぼすかは医学的にも証明されているので、「NO!」と言うことで、お母さんをストレスから守り、バランスの良い食事を促すことがドクターの「思いやり」であり「役割」なのです。


それに対して、助産師さんが「母乳の質を良くするのは根菜中心の和食」が「正しい」とする根拠は、例えば桶谷式など、科学的に証明されている訳ではないけれど、試行錯誤の結果うまく行った方法を体系化した理論です。

戦時中からの経験則で、そのような食事をしていたお母さんは乳腺炎などのトラブルが少なく赤ちゃんも元気なケースが多いとあれば、そうした知恵を広めることが、助産師さんの「役割」であり「善意」なのです。


つまり、ドクターも助産師さんも、それぞれの立場で「正しい」ことを言っていて、目の前で育児に奮闘するお母さんの助けになろうとしているのです。決して、無責任に発言しているわけではないし、ましてや、だましたり、傷つけたり、困らせようとはしている人は誰もいません。


とはいえ、同じ病院で働いていたりもする両者の意見が食い違うことで結果として、「どちらを信じたらいいの?」とお母さんが困ってしまう事もある。ただ、それだけの事なのです。

そうなると、誰が正しいのかよりも「お母さん自身が自分の軸で判断すること」が1番大切なんですよね。


とはいえ、赤ちゃんを育てながら自分の軸と向き合うのってなかなか大変だし、たとえ「軸」があったとしても、もう少し判断材料が欲しいよなーと言うのが率直な私の感想です。

だって、この記事を書いて整理するまで、こんな風に思ってましたから……!!(長)

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産院で待合室に置いてある本にまで、母乳にいい食事について書いてあるくらい「甘い物や脂っこい物は避けましょう」が定着してるのに、ドクターの「食事と母乳は関係ないので好きな物をバランス良く食べましょう」って説明不足!


「大丈夫です」だけじゃ根拠を示してくれていないから腑に落ちないし、あまりにサラッとしてるから「母乳育児にあんまり力を入れていないのかな?」とかえって不安に思ってました。


だから入院中に差し入れでもらったクッキーやチョコレート。口にするのが最初はすごく恐かったです。でも、産後3日もすると夜中の授乳でお腹がすいてたまらなくなり、手を伸ばせば届くところにある食糧に手を出さずにはいれず……


それで、乳腺炎にならなかったので、「私は大丈夫な体質」なんだと判断して、退院後もかなり自由奔放なな食生活ですが……。心からそれで良しとは思っていなくて、「おっぱいの味は分からないけど、自分の欲求に勝てないから、息子には申し訳ないけれど…」なんて思っていました……

お医者さんが「お母さんが食べた物は消化管で分解されるから母乳の成分に直接影響しません」とか「ストレスの方がよっぽど良くない」とか「ちまたで言われているのは戦後の混乱期の経験則を体系化した理論で科学的な根拠はないんだよ」とか言ってくれたら、モヤモヤしないで済んだんですけどね( ;∀;)


その後、息子は生後6ヶ月を過ぎても、「おっぱいの方がいい!」と離乳食をまったく食べなかったので、その対策を調べていた時にWHO(世界保健機構)のガイドラインに巡り会い、「母親が食べた物は消化器官で分解されて血液になってから母乳に作り変えられる」という科学的な根拠を初めて知りました。


それ以来「食事制限はしたくないし、私は科学的な根拠がある方が納得できる!」と私なりの「軸」が持てて、ようやく罪悪感からは開放されました。


そして、この時「“母乳の質をよくする食べ物”に科学的な根拠はない」という情報は「迷信」や「都市伝説」など、胡散臭いイメージの言葉とセットで目にしていたので、「どうして、そんな迷信が広まっちゃったの?」「半年も罪悪感を持たされてきたのは、なんだったんだろう!」と不満や文句でいっぱいでした(*´ω`*)


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それでも「非科学的なニセ情報を追放せよ!」と書き立てようとは思えなくって、相手の事情をよく知らないのに攻撃するのは嫌だから“母乳の質を良くするのは根菜中心の和食”が広まった背景を知りたいと思いながら暮らしていたら、こんな仮説が浮かびました。


それは、「甘い物や脂っこい物の取り過ぎはお母さん自身のカラダにとって良くないから、「お腹を出していると雷さまにおへそを取られるよ!」とみたいな戒めとして言われているのではないかということです。


子供に「雷雨が来ると急激に気温が下がるから、お腹を冷やしてしまって腹痛になるよ」と言っても「平気!平気!」と薄着で遊び続けたがるけれど「雷さま」と言われると怖がってお腹をしまうのおなじ。


「お母さんの健康のために」と言われても「まだ若いんだし、慣れない育児のストレス解消に少しくらい暴飲暴食しても…」と思ってしまうけど、「おっぱいがまずくなるよ」と言われたら…??


実は私、授乳で普段より栄養が必要なのに、好きな物ばかりを食べていたら栄養バランスが偏って体調を崩した時期があったので、今にして思うと「おばあちゃんの知恵袋」的な感覚で“母乳の質をよくする食べ物”を取り入れておけば良かっかもしれないと少し後悔してるのです。


1番いけなかったのは「乳腺炎」や「おっぱいがまずくなる」が本当なのか嘘なのかだけに固執して、母子手帳にも書いてある「栄養バランスに気を付けて」が抜け落ちていた事だったあたり、情報の真偽よりも自分の判断軸の方が大切だってお伝えするにはピッタリな私のエピソードなのですが(*´ω`*)


あなたは、どこに共感して、どこにツッコミを入れますか?


授乳している2年近く、その時々の心や身体の状態によって、響いた情報もいろいろで「軸」も移り変わっているのですが


「母乳育児中の食事に関するあなたの“軸”」を見つけるために私のこの体験談がリトマス紙になれば嬉しいです。


「科学的な根拠が知りたい!」も「昔の人の知恵こそ宝!」も正解だし、それぞれのいい所だけを取り入れても大丈夫☆彡客観的な「正しさ」よりも、あなたが腑に落ちるかどうかが大切です!


私は「軸」が曖昧だったから、重箱の隅をつつくように調べて調べて、さらに「軸」がブレブレになってドツボにはまっところもありますが、


母乳育児を通して育児情報との付き合い方を覚えるつもりで納得いくまで検証しつくしたことで、ようやく、これが分かりました。ある意味これこそ私の「軸」だったのかもしれません。


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そして、昔この記事(↑)で似たような事を書いたのを思い出したのですが、こういう体験談(=悩んで解決した経験)をシェアする事で同じ悩みを抱える人に解決策やヒントを与える事は専門家ではない当事者だからこそ、できること!!


難しく考え過ぎず、こんな感じのスタンスでたくさん記事を書いていくので応援よろしくお願いします☆